転職活動:履歴書が最初の第一関門

履歴書は、今までの学歴や職歴をただ羅列すれば良いというものではありません。

面接にこぎつけるための、最初の第一関門となるのが履歴書なのです。

この意識が欠けていると、何通履歴書を送付しても、なかなか面接の連絡を受け取ることができないはずです。

それだけ重要な履歴書ですが、どのような点に注意すれば良いのでしょうか?

履歴書を記載する注意点と書き方

・用紙選び

履歴書を記載する注意点は、まず履歴書の用紙を選ぶところから始まります。

実は、市販されている履歴書には、新卒者用と転職者用の2種類があります。

このことに気づいていないと、再就職を希望しているのに、新卒者用の履歴書を郵送してしまい、いつまでも面接の連絡がないという事態になってしまいます。

新卒者用の履歴書は、「得意な学科」などの学生が書くことを前提にしてある項目が用意されています。この項目が入っている履歴書をみて、素直に得意だった学科を書くのではなく、新卒者用の履歴書の用紙であることに気づくべきです。

それでは、転職者用の履歴書には、どのような項目があるのでしょうか。たとえば、「セールスポイント」の記入欄です。すでに職務経験があるのですから、どのようなビジネススキルや専門性があるのかをアピールすることができる項目が必要であるため、転職者用の履歴書にも該当する記入欄があるのです。

履歴書の購入時に、パッケージを良くみると、通常は新卒者用なのか、転職者用なのかが書かれていますので、しっかり確認してください。

・添付する写真

履歴書に添付する写真で、どのような人物であるかを、人事担当者が想像します。履歴書に書かれている文章・内容だけではなく、視覚的に大きな影響を与える写真についても、十分な配慮が必要です。家族や友達に撮ってもらった、スナップ写真のようなものではなく、しっかりと写真館で転職活動用に撮ってもらった写真を使うようにしましょう。

・趣味と特技

たとえ自分の趣味が「音楽鑑賞」や「読書」であったとしても、ただそれだけを書くのでは不十分です。ここに書かれたことから、面接の話題が広がり、あなたの人間性を知ってもらうための内容へと広がる可能性が高いのです。そのため、ただ音楽鑑賞と書くだけではなく、好きなアーティスト名や音楽ジャンルなども明記し、あなたらしさをアピールしましょう。

特技についても同様です。ただ「ゴルフ」などと書くだけではなく、ゴルフをしている年数やスコアなど、アピールできる材料があれば積極的に書きましょう。同じ特技の人事担当者であれば、その話題から親しくなる可能性も十分にありますよ。

・免許と資格

この免許と資格の項目からも、人事担当者は、その人の向上心を判断しています。どのような趣旨からその免許や資格を取得したのかをアピールすることにも繋がりますので、一般的に認められている免許や資格であれば、どんどん記載しておきましょう。

さらに、取得中の免許や資格でも、しっかりと取得できるのであれば記載しても良いでしょう。現在どのようなことに苦労し、それをどのように乗り越えようとしているかをアピールすることができれば、まだ取得していない免許や資格であっても向上心がある人だという印象を与えることができます。

以上、履歴書に書く、代表的な項目に関連した説明をしてきました。

履歴書を手書きにするのか、パソコンで書いたものにするのかという質問もありますが、すべての項目をパソコンで書くというのはお薦めできません。名前と日付だけでも直筆にし、親しみを感じてもらえる履歴書にすることを心がけましょう。

字が下手だから手書きにしたくないという人もいますが、そのような人であれば、先のような点に注意してパソコンで書いても良いでしょう。

ただ、丁寧に一字一字書いてあれば、字の上手さはそれほど採用には影響しないことも多いようです。

履歴書が、あなたを印象付ける第一のアピール材料となるのです。

履歴書の書き方については、転職活動を斡旋する会社のホームページ等にも詳しく書かれていますので、十分にチェックして、成功する履歴書を作ってください。